2012年4月26日木曜日

私と強迫性障害(25歳) - 心理オフィスステラ


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さて、先に強迫性障害が私にとって解決すべき問題としての優先が低いと書きましたが、この年、強迫性障害が私自身の中で、何とかしなければ、という最優先課題となってきました。
それは、彼女が出来たことから事態が変わりました。
彼女を失いたくはないという強い思いから問題が表面化したのです。 実は彼女は飛行機大好きな人だったのです。それとは対照的に私は高所恐怖症でありました。

ある日、デ−トをして夜観覧車に乗りました。あいにく混んでおり、他のカップルと相乗りでした。 そして、観覧車が一番上にとどこうとした時に、前に座っているカップルの会話が聞こえてきました。
「ここから落ちたら死ぬかな」この言葉に私は恐怖しました。
彼女と付き合ってから、彼女の乗っている飛行機が堕ちないかとか、とにかく、もともと高所恐怖症であり、高所に敏感であったのに、そこに更に今の観覧車内での言葉。
観覧車が一番高いところに来た時に聞いたので私は漠然とした不安に駆りたてられました。 観覧車から降りてすぐに手を洗いたい衝動に駆られ、彼女を放っておいて必死でトイレを探し出しました。
早く手を洗い先ほどの言葉を流さなければ、彼女に災いが起こる


私にとっては気に誰か

しかし、彼女から見たら私の行動は自分は置いてけぼりで、何も言わずにトイレを気が狂ったように探す男が横におり訳がわからなかったのでしょう。
自分が放っておかれていると感じた彼女は泣き出しました。

この時私ははっきり思ったのです。自分はおかしいと。
彼女のためにと手を洗おうとしているが、それは自分の心の異常な問題であり、彼女には関係ないんだ。治療しなくては。

その後、ある臨床心理士に治療費前払いで25万円を払い。治療を数回受けましたが、役立たずでした。
この先生は私をベッドに寝かせて、精神分析をしてきたのです。フロイトの自由連想法です。
すなわち、私が強迫性障害になった原因を探ろうとしてきたのです。 

役立たずの臨床心理士の治療は途中で放棄しました。
彼は言っていました。
「あなたのその原因は親にある」と。
⇒それぐらいのことは、分かっとる。
強迫性障害にとって精神分析・原因分析は役に立ちません。


どのように脂肪鈍ロールません

森田療法との出会い(28歳)

タウンペ−ジを見ていました。そこで、森田療法を行っているセンタ−を見つけました。
(今は存在せず)
ここは強迫神経症(当時は強迫性障害という言葉は一般には使われておりませんでした)専門であり、他に良さそうところがなかったので、ここで治療することにしました。
狭い部屋に入って、先生から説法と指導をして頂く。そういった指導でした。

すなわち、「強迫観念は不安から生じるが、観念から事実が発生することはない」「強迫神経症を治すには強迫行動を止めよ」ということを徹底的に話し指導をされるのです。そして、私の日々の行動を日記に書き、日記指導を中心に指導を進めていかれました。

森田療法の理念、指導は正しいと思います。
ただ、私はやはり不安が強く、どうしても強迫行動を止めることが出来ず、先生の指導から落ちこぼれてしまいました。
15回通ったのですが、自分からドロップアウトしてしまいました。
おそらく、先生の指導にしたがって、きちんとしていけばこの時点で強迫性障害を克服できたでしょう。
尚、ここで学んだ先生のお言葉等は、先生の教えに書いています。


新しいラジカルは、あなたが歌詞を与えるものを手に入れる

強迫性障害完治(34歳)

33歳の12月。当時私は一人暮らしをしていました。
大きな鏡が部屋にありました。私はじっと鏡を見ていました。すると、深い悲しみに襲われました。 「どうして自分の人生はこんなにつまらないのだろう。彼女も別れていない、今まで生きてきて楽しかったこともそんなにない。なぜ・・・・・」

そして、思いっきり泣きました。もう人生どうでもいいや・・・・・。

この日以降少し行動が変わりました。それは、今まで青信号でも横断歩道を渡る時は、左折、右折の車に大変気を使い、自分が事故に巻き込まれないようにと、細心の注意を払っていたのですが。
「轢いてみるもんなら轢いてみい。お前も地獄へ道連れじゃ」
とこんな感じで、青信号である時は突っ込んでくる車には、一切構わず横断歩道を渡りだしました。
そして、以降自然と強迫性障害は治っていったのです


森田療法の創始者・森田 正馬は言っています。「強迫神経症になる者は生への執着が強すぎる」と。
私の場合も人生どうでもいいやと、生への強すぎる執着を手放したことにより治っていったのかもしれません。
すなわち、強迫観念が浮かんでも、どうでもいいやと思い、強迫行動をしなくなり、観念からは何も発生しないことを自然に体得したのかもしれません。
いずれにせよ、30年間の強迫観念と強迫行動から開放されたのでした

学んだこと

どんなことにも意味があります。
私が強迫性障害から学んだことは、その自分勝手な不安と行動です。
私は何々が現実になったら困るという不安から強迫行動を繰り返していましたが、結局はその何々とは、自分が失っては困る対象なのでした。
ですから、その人のためにと思い不安な観念に対するために強迫行動を行っていましたが、結局は自分の心の安定のためにしていたのでした。
このカラクリをきちんと把握した。ここにも私が苦しんできた意味があります。

また、私は心理カウンセラ−として強迫性障害の人の苦しみはよく分かります それは、自分が同じことを経験したからこそです。
後は、その強迫性障害からいかに回復をするか、悩んでいる方と一緒に考え、回復の道をサポ−トしたいと思っています。

 

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